不登校の原因
不登校には、大きく分けて次のような原因があります。
1.「うつ病など精神的な疾患が原因の不登校」
2.「いじめなど強い心の傷が原因の不登校」
3.「ADHD(多動性障害)・LD(学習障害)などが原因の不登校」
4.「学校の状態・先生との衝突等が原因の不登校」
5.「離婚等家庭環境が原因の不登校」
6.「生真面目等性格が原因の不登校」
さて、それでは、これらについて見ていきますが、注意してほしいことが2つあります。
原因はいくつかが重なり合っています
不登校の原因は、たいていは、いくつもの原因が重なり合っています。
例えば、家庭環境に問題がある子どもの全員が不登校らなるわけではありませんね。ただ、家庭環境に問題があり、そのときに、もともとの人間関係をつくるのが苦手な性格から友人関係がこじれた、というふうに、重なり合ったとき、不登校になってしまったりします。
それらのひとつひとつは小さいことである場合もあります。ですから、不登校の原因が「わからない」(本人も周囲も)ことはよくあります。
「原因」で子どもを責めたり自分を責めたり誰かを責めたりしないでください
原因はほとんどの場合、いくつもの原因が重なり合っています。
ですから、「原因」を考えることは大切ですが、原因を「1つ」と考えてしまい、誰かを責めることはしないでください。
例えば、「学校が厳しい」が「原因」と考えられるとしましょう。しかし、親からすれば、「学校が厳しいのは全員に厳しいわけで、なのになぜおまえだけ学校に行けなくなるのか」と子どもを責めてしまったりします。
あるいは、夫婦仲がうまく行っておらず、そのことが「原因」と考えられるとしましょう。そのとき、親は「私が原因だ」と自分を責めてしまったりします。
あるいは、学校の先生のきつい言葉が「原因」と考えられるとしましょう。そのとき、本人や親は、「先生のせいだ」と先生を責めてしまったりします。
しかし、実際には、その1つが原因ではないのです。多くの場合は、いろいろなことが重なり合っているのです。ですから、「原因」を考えることは大切ですが、それによって誰かを責めることはしないでください。
「不登校」が一般化したことも、広い意味の原因と言えます
近年、不登校の子どもさんが増え、身近に不登校の子どもさんがすでにいる、という状況は珍しくありません。メディアでも、不登校がさまざまなかたちで採りあげられています。つまり、子どもさんの中で、「学校に行かない」という選択肢が普通に存在しているわけです。(もちろん、これには、不登校に対して理解が進むといういい面もあるわけですが。)「学校に行かない」ということにたいするハードルが非常に低くなっていると言えます。
親御さんからすれば、「なぜ、そんな簡単に、学校に行かない、なんてことができるんだ?」と思われることもあるはずですが、一般的にこうした要因もあることを理解しておくのは大切なことです。
では、ひとつひとつのケースについて説明していきます。左の「もくじ」をそれぞれクリックしてください。