ADHD(多動性障害)・LD(学習障害)・アスペルガー症候群
これらについては、専門の本やサイトがたくさんありますし、このスペースで簡単に説明できるものではありませんので、大まかな説明をしておきますね。
ADHD(多動性障害)・LD(学習障害)・アスペルガー症候群は、それぞれ違うものなのですが、全体として、重なり合う部分も多く、「落ち着きがない」「人間関係の作り方が苦手」「論理的な理解はできるが、微妙なものの理解がしにくい」などの特徴をもっています。
そのため、「学校生活で人間関係がうまくいかない」「勉強が円滑に進まない」等の問題が生じてしまいます。
学校生活で人間関係がうまくいかない
人間関係の作り方が苦手であるため、どうしても友人関係や共同生活や先生との関係がうまくいかない場合があります。授業中に落ち着けない、というのは典型的なケースですし、ちょっとしたことでケンカをしてしまったり、学校の先生に(一般的な生徒とは別の意味で)反抗的であったりします。人間関係でも、「論理を通し、あいまいなものを理解しにくい」ので、友だちが、ちょっとしたからかいで「バカ」と言ったことで(もちろん、いいことではありませんが)、言った相手が驚くくらい強く腹を立てたり、いったんケンカになると、納得できないならケンカをおさめることができません。先生に対しても、論理的におかしいことをとことん問いつめたりします。
もちろん、子どもさんには悪気はありません。しかし、どうしても、学校生活でうまく人間関係が作れず、学校に行くことが苦痛になってしまいます。
勉強が円滑に進まない
ADHD(多動性障害)・LD(学習障害)・アスペルガー症候群の子どもさんは、決して「学力が低い」わけではありません。「学力が高い」ケースもしばしばあります。しかし、論理的な能力は高いため数学などは得意なことが多い一方、「あいまい」なことが理解しにくいため、国語が苦手ですし、英語も「例外」などが出てくる中2あたりから苦手になってきます。また、数学等でも文章題が苦手です。
そのため、どうしても、他の生徒と「わからないところが違う」ということになってしまいます。例えば、他の生徒が、「とりあえず適当に覚えときゃいいんだな」とやり過ごす英文法の例外が納得できず、そこで勉強につまずいたり、極端な場合には、「英語恐怖症」といった感じにまでなってしまいます。
はっきりした境界はありません
最後に言っておきますと、ADHD(多動性障害)・LD(学習障害)・アスペルガー症候群は、まだまだ未確立な分野で、同じ子どもさんを、あるカウンセラーは「ADHDだ」と言い、別のカウンセラーは「ADHDではない」と言う、ということはよくあります。また、精神的なものの場合、内科や外科とは異なり、もともとはっきりとした境界をつけにくい、という面もあります。
ですので、あるカウンセラーにひとつの診断をくだされただけで、子どもさんを固定的な目で見ることはよくありません。